スケディオス
スケディオス(古希: Σχέδιος, Schedios)は、ギリシア神話の人物。
スケディオス(Σχέδιος, Schedios)は、ギリシア神話の人物である。ナウボロスの子イーピトスと[3]ヒッポリュテーの子で[4]、エピストロポスと兄弟[3][4]。スケディオスはポーキス地方の都市パノペウスの王で[5]、スケディオスがこの地を支配したのはボイオーティア地方の攻撃から国を守るためであった[6]。
スケディオスはエピストロポスとともにヘレネーに求婚者し[7]、後のトロイア戦争ではギリシアの武将としてポーキスの軍勢40隻を率いて参加した[3][8][9]。アルゴスの軍勢30隻をスケディオスが、エピストロポスが10隻を率いたともいわれる[4]。しかし、パトロクロスの遺体をめぐる戦いで、ヘクトールに討たれた[5]。戦後、スケディオスの遺骨はポーキス地方に持ち帰られたという[10]。
脚注
参考文献
- パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)
- ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
- ホメロス『イリアス(上・下)』松平千秋訳、岩波文庫(1994年)