D2G (原子炉)

D2G(D2G reactorアメリカ海軍艦艇用の発電および推進用原子炉である。

型式のD2Gは次の意味である。

運用史

D2G原子炉はベインブリッジ、トラクスタン、およびカリフォルニア級バージニア級の原子力巡洋艦に搭載された。D2Gを搭載しなかったアメリカ海軍唯一の原子力ミサイル巡洋艦は、世界初の原子力巡洋艦であったロングビーチ(USS Long Beach, CGN-9)のみで、ロングビーチはC1Wを搭載した[1]

ベインブリッジはその艦歴において3度、トラクスタンは2度、それぞれ燃料交換を行った。両艦の最初の世代の炉心は5~6.5年稼働し、最終世代の長寿命炉心は13年稼働した[2]1993年、アメリカ海軍はバージニア級およびカリフォルニア級について、艦齢中間での燃料交換工事をキャンセルすることを決定した[2]

D2G搭載艦はいずれも、148メガワット(198,000馬力)の出力をうみ、2基の蒸気タービンにより2軸を駆動した(2軸の合計出力は60,000軸馬力 (45 メガワットに達した)[2]。それぞれのD2G原子炉は全長37フィート (11メートル) , 口径31フィート (9.4 m) で1,400トンの重量があった[3]。2基の原子炉は1つは艦首寄り、もう一方は艦尾寄りに配置された。カリフォルニア級の原子炉は、後に1990年代に、165メガワット (221,000 馬力)の出力を発揮するD2W炉心に換装された[4]

References

  1. ^ “60 Years of Marine Nuclear Power: 1955 – 2015”. Lyceans.com. 2017年4月18日閲覧。:p.55/280
  2. ^ a b c “60 Years of Marine Nuclear Power: 1955 – 2015”. Lyceans.com. 2017年4月18日閲覧。:p.57/280
  3. ^ “D2G”. globalsecurity.org. 2021年5月12日閲覧。
  4. ^ “60 Years of Marine Nuclear Power: 1955 – 2015”. Lyceans.com. 2021年5月12日閲覧。:p.217/280
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