縁かいな節(えんかいなぶし)は、明治に流行した、俗謡の曲名。
明治6年ころに詠われはじめた俗曲「四季の縁」は
春は夕の手枕にしっぽり濡るる軒の雨ぬれてほころぶ山桜花がとりもつ縁かいな
と詠われ、結びの「縁かいな」という現やかな趣が喜ばれて流行した。明治24年ころには、「新縁かいな節」として
選み出された議員さん弁をふるって議するのもつまるところは国のため良いと悪いの論かいな
などと詠われた。