段黙

段 黙(だん もく、生没年不詳)は、中国三国時代の魏の長水校尉雍州京兆郡(現在の陝西省西安市)の人。

事績

曹叡の時代、夏侯楙に恨みを抱いた弟たちと妻の清河長公主が共謀し、公主が誹謗の上奏を行ったことにより、夏侯楙は逮捕された。

このことについて曹叡から諮問を受けた段黙は、「これは事実関係の調査がないことを期待して、夏侯楙と不和になった清河公主が誣告したものに違いありません。その上、伏波将軍(夏侯楙の父の夏侯惇)は先帝と共に天下を平定した功績のある方。宜しく三思[1]をお加え下さい」と答えた。段黙の言を受けて曹叡の気持ちもほぐれ、調査が行われた結果、真実が判明した。

出典

  • 陳寿撰、裴松之注『三国志』巻9 魏書 夏侯惇伝注『魏略』(中国語版ウィキソース)

脚注

  1. ^ 熟慮すること。三思(さんし)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書 2024-02-06閲覧