敦賀湾-伊勢湾構造線
敦賀湾-伊勢湾構造線(つるがわんいせわんこうぞうせん、Tsurugawan-Isewan Tectonic Line:TITL)は、敦賀湾から伊勢湾に至る全長約185kmの地体構造の境界線である。
概要
この構造線は中部マイクロプレートと近畿マイクロプレートの境界[1]で、岡山俊雄(1956)によって注目された[2]。北部から、甲楽城断層、柳ケ瀬断層、関ケ原断層、養老断層、伊勢湾断層などの活断層群で構成されている。全体として左横ずれ様式を有し約150kmが活断層である。
第四紀の日本列島形成の地殻運動では折れ曲がりを起こした場所のひとつであり、西南日本の特異な地殻変動区とした近畿三角帯の北東辺に該当することから、近畿地方の地質構造発達史上重要な意味をもつ断層帯と考えられている。
この線上で発生した著名な地震
脚注
出典
- 地震調査研究推進本部
- 柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯の長期評価について 平成16年1月14日
- 「活断層の追加・補完調査」成果報告書 No.H22-3 (PDF)
関連項目
外部リンク
- 金折裕司、川上紳一、矢入憲二、近畿地方に被害を与えた歴史地震(M≧6.4)の時空分布に認められる規則性 花折断層-金剛断層線と敦賀湾-伊勢湾構造線の活動 応用地質 Vol.33(1992 - 1993) No.4 P187 - 201