上海国際映画祭

上海国際映画祭(シャンハイこくさいえいがさい、上海国际电影节、英語:Shanghai International Film Festival)は、中国上海市で毎年6月に開かれる映画祭である。

概要

1993年に第1回が開かれ、2001年6月に行われた第5回まで隔年開催だったが、2002年の第6回からは毎年開催されている。

国家新聞出版広電総局と上海市の主催で行われていたが、1994年より国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の長編映画祭 (Competitive feature film festival) になった。

2015年、東京国際映画祭との協力連携が発表される。

最優秀作品賞受賞作品(金爵奨)

作品 監督 国家・地区
1993 無言の丘
無言的山丘
王童 中華民国の旗 台湾
1995 Broken Silence ヴォルフガング・パンツァー スイスの旗 スイス
1997 The Woodlanders フィル・アグランド イギリスの旗 イギリス
1999 プロパガンダ
Propaganda
シナン・チェティン トルコの旗 トルコ
2001 サベイランス 監視
Antitrust
ピーター・ハウイット アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2002 ションヤンの酒家
生活秀
フォ・ジェンチー 中華人民共和国の旗 中国
2004 Tradition of Lover Killing ホスロー・マアスーミー イランの旗 イラン
2005 村の写真集 三原光尋 日本の旗 日本
2006 4分間のピアニスト
Vier Minuten
クリス・クラウス ドイツの旗 ドイツ
2007 According to The Plan フランツィスカ・メレツキー ドイツの旗 ドイツ
2008 Муха ウラジーミル・コット ロシアの旗 ロシア
2009 Original Alexander Brøndsted
Antonio Tublen
 スウェーデン/ デンマーク
2010 もう一度キスを
Baciami Ancora
ガブリエーレ・ムッチーノ イタリアの旗 イタリア/フランスの旗 フランス
2011 HAYDE BRE オルハン・オグズ トルコの旗 トルコ
2012
خرس
ホスロー・マアスーミー イランの旗 イラン
2013 Майор ユーリー・ブイコフ ロシアの旗 ロシア
2014 Μικρά Αγγλία パンデリス・ブルガリス ギリシャの旗 ギリシャ
2015 Jamais de la vie ピエール・ジョリヴェ フランスの旗 フランス/ベルギーの旗 ベルギー
2016 德兰 劉杰 中華人民共和国の旗 中国
2017 Pauwi na Paolo Villaluna フィリピンの旗 フィリピン
2018 Out of Paradise Batbayar Chogsom モンゴルの旗 モンゴル/スイスの旗 スイス
2019 قصر شیرین レザ・ミルキャリミ イランの旗 イラン
2021 东北虎 耿軍 中華人民共和国の旗 中国
2023 658km、陽子の旅 熊切和嘉 日本の旗 日本

日本に関係した事象

日本映画での主な受賞は以下の通りである。

  • 第6回上海国際映画祭(2002年) - 岩井俊二監督作品「リリイ・シュシュのすべて」は、コンペティション部門にて審査員特別賞と最優秀音楽賞を受賞
  • 第7回上海国際映画祭(2004年) - 篠崎誠監督作品「犬と歩けば チロリとタムラ」は、アジア新人映画部門にて最優秀作品賞受賞。
  • 第8回上海国際映画祭(2005年) - 三原光尋監督作品「村の写真集」は、コンペティション部門にて上記の最優秀作品賞(金爵賞)以外に最優秀男優賞(藤竜也)を受賞。
  • 第10回上海国際映画祭(2007年) - 山田洋次監督作品「武士の一分」は、コンペティション部門にて最優秀音楽賞(冨田勲)を受賞。
  • 第14回上海国際映画祭(2011年) - 小林聖太郎監督監督作品「毎日かあさん」は、アジア新人映画部門にて最優秀作品賞受賞。
  • 第14回上海国際映画祭(2011年) - 橋本直樹監督作品「臍帯(英題:Birthright)」は、アジア新人映画部門の審査員特別賞受賞。
  • 第19回上海国際映画祭(2016年) - 阪本順治監督作品「団地」は、コンペティション部門にて最優秀女優賞(藤山直美)を受賞[1]
  • 第21回上海国際映画祭(2018年) - 岡田麿里監督作品「さよならの朝に約束の花をかざろう」は、コンペティション部門にてアニメーション最優秀作品賞(金爵奨)を受賞[2]
  • 第21回上海国際映画祭(2018年) - 清原惟監督作品「わたしたちの家」は、アジア新人映画部門にて最優秀監督賞受賞[3]
  • 第22回上海国際映画祭 - (2019年) - 湯浅政明監督作品「きみと、波にのれたら」は、コンペティション部門にてアニメーション最優秀作品賞(金爵奨)を受賞[4]
  • 第25回上海国際映画祭 - (2023年) - 熊切和嘉監督作品「658km、陽子の旅」は、コンペティション部門にて最優秀作品賞(金爵奨)、最優秀脚本賞(室井孝介、浪子想)、最優秀女優賞(菊地凛子)を受賞[5]
  • 第26回上海国際映画祭 - (2024年) - 山田尚子監督作品「きみの色」は、コンペティション部門にてアニメーション最優秀作品賞(金爵奨)を受賞[6]

脚注

  1. ^ 日本人俳優に初の快挙!上海国際映画祭で藤山直美に最優秀女優賞―中国
  2. ^ “岡田麿里「さよ朝」上海映画祭でアニメーション最優秀作品賞に輝く、ソフトも発売”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2018年6月25日). 2018年6月25日閲覧。
  3. ^ “「わたしたちの家」清原惟、上海国際映画祭でアジア新人監督賞に輝く - 映画ナタリー”. 映画ナタリー. 2018年7月18日閲覧。
  4. ^ “「きみと、波にのれたら」上海映画祭で最優秀アニメ賞に、片寄涼太「愛してます」”. 映画ナタリー. (2019年6月24日). https://natalie.mu/eiga/news/336836 2019年6月24日閲覧。 
  5. ^ “菊地凛子が最優秀女優賞、熊切和嘉監督『658km、陽子の旅』上海国際映画祭で3冠の快挙”. オリコンニュース. 2023年6月18日閲覧。
  6. ^ “「きみの色」上海国際映画祭でアニメーション最優秀作品賞を獲得、山田尚子が喜び語る”. 映画ナタリー. (2024年6月23日). https://natalie.mu/eiga/news/579014 2024年6月24日閲覧。 

関連項目

外部リンク

  • 公式サイト(中国語)
コンペティティブ長編映画祭
コンペティティブ・
スペシャライズド長編映画祭
非コンペティティブ長編映画祭
ドキュメンタリー・短編映画祭
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