『中期, 末期ラテン語辞典』を編纂したシャルル・デュ・フレーヌ・デュ・カンジュ(Charles du Fresne du Cange)は、中世ラテン語のmuffulaeという単語をchirothecae pellitae et hibernae(冬の皮の手袋)と定義した。この"muffulae"は、修道士に払い出された羊の毛皮製のカバーで、西暦817年の公式台帳に記録が残っている。ただし、一体型ではなく左右の手に別々に着用する形態であった可能性がある(ローマ時代の物は別々であった)。台帳からは、夏用の手袋と冬用のmuffulaeが区別されていたことが見てとれる[2]。古フランス語moufleは、厚手の手袋またはミトンを意味した。オランダ語のmof、ワロン語のmouffe、英語のmuffはmoufleの派生語と考えられる[2]。
脚注
^Katherine Morris Lester, Bess Viola Oerke, Helen Westermann (2004), Accessories of Dress, Courier Corporation, https://books.google.co.jp/books?id=3JZB2YLqsu0C&newbks=1&newbks_redir=0&dq=muff+history&hl=ja&source=gbs_navlinks_s25 February 2023閲覧。