カルスターダ
カルスターダ(カタルーニャ語: Calçotada)[1][2]またはカルソターダ、カルソタダ[3][4]は、スペイン・カタルーニャ州タラゴナ県の冬から春に掛けての名物料理[1]。また、カルソッツ(英語版)という葱を焼いて食べるために集まることを指す[2][5]。
同県の特産品であるカルソッツをブドウの剪定枝(スペイン語版)の上で黒くなるまで焼き、新聞紙に包んで蒸した後に焦げた外皮を取り払い、内側の部分をサルビチャーダ(英語版)やこれによく似たルメスクソースに浸して食べる[1][5][6]。黒く焦げた皮を剥いてから食べるので、手も服も黒くなる[6]。そのため、野外でバーベキューのように食べるのが一般的である[6]。レストランで提供される際にはお手拭き、手袋やカルソターダ用のエプロンが提供される[3][6]。
典型的には、このカルソッツを焼いたものが前菜で、メイン料理はブティファラ(英語版)(カタルーニャの松の実入りソーセージ)であり、赤ワインと共に食される[6]。
新葱の採れる3月までしか食べることはできない[6]。
この料理・食文化の本場はカタルーニャ州タラゴナ県であるが、2018年時点で同州のバルセロナやバレンシア州のシャティバに広がりを見せている[4][6]。バルセロナでは、冬の風物詩となっている[6]。
出典
- ^ a b c スペイン王立ガストロノミー学会(スペイン語版). “カタルーニャ”. Google Arts & Culture. Google. 2024年2月7日閲覧。
- ^ a b 山道佳子 著「季節の行事とともにある料理・菓子――カルスターダ、カネロニ、季節のコカ」、立石博高、奥野良知 編『カタルーニャを知るための50章』明石書店、2013年、131頁。ISBN 9784750339061。
- ^ a b 盛千夏 (2018年2月21日). “【バルセロナ】カルソッツを食べるなら「Torre de la Llebre」で決まり!”. 地球の歩き方. 2024年2月7日閲覧。
- ^ a b 田川敬子 (2018年3月20日). “あのカタルーニャ名物のカルソッツが楽しめるイベント”. 地球の歩き方. 2024年2月7日閲覧。
- ^ a b 田川敬子 (2023年2月14日). “今週末はバレンシア郊外のカルソッツ祭りにGO‼”. 地球の歩き方. 2023年5月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 岸田早希子 (2009年3月5日). “バルセロナの冬季限定料理「カルソターダ」”. 地球の歩き方. 2023年5月8日閲覧。
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